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飛騨高山に1週間住んでみた⑤分水嶺の神はまつろわぬ山岳民族
下呂温泉と飛騨川 ゲロのバター、ゲロの牛乳…… 室町時代の禅僧・万里集九や江戸時代の儒学者・林羅山が、有馬と草津(群馬)とならんで「日本三名泉」とよんだ下呂温泉をたずねることにした。 ゲロという名の印象で、子どものころから興味があったが、町... -
飛騨高山に1週間住んでみた④さるぼぼは古い都の習慣?
さるぼぼと身代わり申 高山はサルをかたどった布製の人形「さるぼぼ」だらけ。土産物屋には「さるぼぼ」グッズがならび、お堂にもつるされている。「ぼぼ」とは飛騨の方言で赤ん坊という意味らしい。 JR高山駅から徒歩5分の飛騨国分寺は、室町時代の本... -
飛騨高山に1週間住んでみた③多彩な食文化を一覧できる朝市
カブや大根は焼畑の味 高山には宮川沿いと高山陣屋前の2カ所で、毎日「朝市」がひらかれる。 能登半島の輪島の朝市は海産物が豊富だが、高山の朝市は野菜や果物がたのしい。 宮川の朝市で最初に目にとびこんだのは、赤かぶや大根の漬物だ。土産物店で... -
飛騨高山に1週間住んでみた②天平以来の匠の技
イタイイタイ病の神通川上流 JR高山駅から東へ600メートルあるくと南から北へ宮川がながれている。 この川をくだると神通川になって富山湾にそそぐ。神岡鉱山(2001年採掘中止)で亜鉛を採掘する際にでるカドミウムをふくむ排水が下流の水田に蓄積し、... -
飛騨高山に1週間住んでみた①ブランド牛と高山ラーメン
飛騨牛串焼きは超ミニサイズ なによりめだつのが「飛騨牛」の看板やのぼりだ。メニューをみると「ステーキ7000円」「すき焼きセット5000円」……。そんな店があっちもこっちも。いったいだれがたべるんだ? 居酒屋で飛騨牛串焼き(2本で800円)を注文して... -
諏訪大社のわきに鎮座する岡本太郎絶賛の石仏
出雲系だが、自然信仰が色濃くのこる 夕方、下諏訪駅に下車して、諏訪大社下社を参拝した。 諏訪大社は、諏訪湖の南にある上社の本宮と前宮、湖の北側にある下社の春宮と秋宮の2社4宮で構成されている。 祭神は、出雲大社にまつられている大国主命(... -
丸石は縄文信仰のなごり? 熊野・四国・コスタリカ・山梨の備忘録
熊野の森にころがるこけ蒸した「大地の卵」 熊野古道中辺路の「雲取越え」(和歌山県)は、那智の滝のある那智大社から2日間かけて山の尾根をたどって本宮大社にむかう山道だ。江戸時代には、伊勢参りのあとに西国三十三所を歩く巡礼が、那智大社の隣の西... -
西国33番・華厳寺 奥の院のヤマビルは山の神のお使い?
「薬草」「しし鍋」……イベント列車の樽見鉄道 谷汲山華厳寺は西国三十三所最後の満願の寺である。西国の札所では最東端の岐阜県揖斐川町にある。 自動車でいくと楽だけど、最寄り駅からあるくという原則にのっとり、大阪から早朝の快速電車にのった。 ...