本と映画と博物館– category –
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本と映画と博物館
陰陽師たちの日本史<斎藤英喜>
■角川新書260312 アニメや漫画の陰陽師・安倍晴明(921〜1005)は、鬼と対決し、式神を操り、怨霊を調伏する魔術師だ。実際の陰陽師とはどんな存在なのかを古代から明治にいたるまで丹念にたどる。 陰陽師は、星の動きが国家や天皇の運命にあた... -
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その日のまえに<重松清>
■文春文庫260212 身近な人や自分の死をめぐる短編集……と思って読みすすめると、最後にひとつにまとまっていく。 ひとつひとつ、そうなんだよ、そのとおりなんだよ、と思わせられる。なぜこんなに、死を目の前にしたときのさまざまな人の心がわかるのだろ... -
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原発立地・大熊町民は訴える<木幡仁・木幡ますみ>
■柘植書房新社 東日本大震災から1年間の記録。原子力災害の現場で、役所や東電の理不尽な対応とぶつかりながら試行錯誤する様子がえがかれている。 木幡ますみさんは2011年3月11日は午後から、海沿いに電話帳の配達をする予定だったが、午前中に... -
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「どうする家康」
■NHK大河ドラマ アマゾンプライムで4日ほどかけて一気に見た。いやーおもしろかった。 「悪女」とされてきた築山殿(瀬名)の描き方と、弱くて泣き虫で情けない家康というキャラクターが秀逸だった。 今川義元の人質だった元康は、うさぎやままごとが大... -
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悲嘆とケアの神話論 須佐之男と大国主<鎌田東二>
■春秋社 鎌田さんは「スサノオの子分」を自称していた。この本はステージ4のがんを宣告されたあとわずか1週間でかきあげた「遺書」であり、神話について客観的な立場からの研究を主としてきた宗教学や人類学に対しての挑戦状であり、「古事記」を含む... -
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人物叢書 和気清麻呂<平野邦雄>
■吉川弘文館260202 単純な「忠君愛国」の人ではない、革新的土豪、都市プランナー、土木技術者、仏教の革新に資した者としての和気清麻呂の姿を膨大な文献をもとにあきらかにする。清麻呂がこんなおもしろい人だとは思わなかった。 中世の「水鏡」など... -
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ここにいるよ<真山仁>
■祥伝社260124 能登半島地震をテーマに東京新聞・中日新聞に連載された小説。 主人公の退職教員は阪神大震災で妻と娘を亡くし、東日本の被災地の小学校を支援した経験をもつ。2024年正月、教え子が女将をつとめる温泉旅館に遊びに来て被災する。廃校... -
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米価高騰 ホッとする農家と苦しむ消費者−−ウェブ講演会「令和の米騒動の背景と今後」
1キロ400円だった米が800円になり、1000円になり……令和の米騒動は台所を直撃した。でも、米価の低迷で疲弊していた農村では、「これでやっとひと息つける」という声をきいた。 米価高騰はなにが原因で、今後どうなっていき、どうすれば農家... -
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宮沢賢治と仏教についての講演
宮沢賢治は「死のむこうがわ」をどうとらえ、どんな死生観をもっていたのかについての島薗進さんの講演。妹とし子の死をつづった「永訣の朝」と法華信仰のかかわりの話がとくに印象にのこった。 賢治は結核で苦しみ、妹のとし子を26歳のときに失った... -
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なぜ饒速日命は長髄彦を裏切ったのか 物部氏の懺悔、尾張氏の悲憤<関裕二>
■PHP260121 260122 筆者の論は考古学の主流ではない。とてもおもしろいけど、推論が多くて眉唾的な部分も多そうだ。どこまで信じてよいかわからないが、一気に読んでしまった。 神武に先だち、物部氏が北部九州から東遷したという考えは、邪馬台国北部...