01旅行記– category –
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01旅行記
カッパの神様になった遠野のカッパ淵のおじいさん
【おばあさんが展示物】 1999年ごろ、出張ついでに遠野物語の里をサイクリングした。「伝承園」は、昔の曲がり家の農家などを移築した観光施設だった。「米もビールもおいしいよね。水がいいからかな」とおばあさんに声をかけると、「山梨の孫も、ばあち... -
01旅行記
金魚と柳沢吉保の大和郡山
4月はじめ、うららかな天気にさそわれて大阪環状線に乗ったら大和路快速だった。せっかくだから奈良まで行くか、と、のりつづけ「大和郡山」でハッとおもって下車した。 たしか金魚で有名な町だ。 飛騨古川や津和野は、堀に錦鯉がおよぐ風景が印象的... -
01旅行記
六甲山中の巨大水車の大工業地帯跡
電気も蒸気機関もない時代、神戸の北に屏風のようにそびえる六甲山中に最先端技術を駆使した工業地帯があった。ここでつくられた産品は「日本一の酒処」である灘五郷や、江戸の照明をささえた搾油業、全国有数の素麺産地うみだした。その原動力は「水」... -
01旅行記
薄口醤油の聖地・龍野は哲学者の故郷
兵庫県たつの市に「うすくち龍野醤油資料館」があるときき、青春18切符で訪ねることにした。なぜ、あの場所に有数の醤油の産地ができ、薄口醤油をうみだしたのだろうか。 【ソーメンと醤油の城下町】 正月明け、姫路駅から姫新線のディーゼルカーに乗... -
熊野古道
熊野謎解きめぐり 大地がつくりだした聖地<後誠介>
■はる書房 20221206 熊野には不思議な光景がいくつもあった。火山もないのにたくさんの温泉がわき、奇岩があちこちにあり、それぞれ聖地になっている。なぜ? 科学的に調べるほど神秘的に思えてしまう不思議。科学と神秘は矛盾するわけではないんだな、... -
熊野古道
「餅つかぬ里」の正月料理「ぼうり」
熊野古道から3キロ谷をさかのぼった小川集落 「餅つかぬ里」があると聞きいた。旧大塔(おおとう)村(田辺市)の中心部から富田川の支谷を東へ3キロさかのぼった、小川という20軒ほどの集落だ。 宮越明治さん(1930年生まれ)が幼いころは、正月に餅... -
この町に住んでみた
無言館 戦没した美学生の絵がしめす「希望」
飛騨高山を後にして、東にむかった。別所温泉にむかう途中、「無言館」をみつけた。あっ、こんなところにあったんだ……。 木立のなかにコンクリートうちっぱなしの建物がたっている。正面の小さな扉をはいると、なかは十字型になっており、ひんやりとし... -
この町に住んでみた
飛騨高山に1週間住んでみた⑥酒蔵めぐり
高山市は平成の合併で2005年に周辺9町村と合併して日本一ひろい市となった。面積2177.61平方キロメートルは大阪府や香川県よりひろく、東京都に匹敵する。そこに8万4000人がすんでいる。 旧高山市の旧市街には酒蔵が7つもある。これほど酒蔵が密集する... -
この町に住んでみた
飛騨高山に1週間住んでみた⑤分水嶺の神はまつろわぬ山岳民族
下呂温泉と飛騨川 【ゲロのバター、ゲロの牛乳……】 室町時代の禅僧・万里集九や江戸時代の儒学者・林羅山が、有馬と草津(群馬)とならんで「日本三名泉」とよんだ下呂温泉をたずねることにした。 ゲロという名の印象で、子どものころから興味があったが... -
この町に住んでみた
飛騨高山に1週間住んでみた④さるぼぼは古い都の習慣?
【さるぼぼと身代わり申】 高山はサルをかたどった布製の人形「さるぼぼ」だらけ。土産物屋には「さるぼぼ」グッズがならび、お堂にもつるされている。「ぼぼ」とは飛騨の方言で赤ん坊という意味らしい。 JR高山駅から徒歩5分の飛騨国分寺は、室町時代...