ボヘミアンの冬休み②薪割り編

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 かまくらで乾杯した翌朝、「コージ穴」とデストロイヤーが朝日にきらめいている。
 ごちそうの朝ごはんを食べたたあと、「あかん、二日酔いや」とコツボは寝床へ。コージは例によって炬燵にもぐりこんだので、ヤマネとふたりで「やげ家 薪割り講座」を受講した。

 薪割りといえば2024年8月に左手人差し指の先端5ミリをばっさり切断して、医者に行く時間がもったいないから、ファックユーのポーズで指を上にむけたまま2日間、鉱山を歩いたり、釣りをしたりした。


 …という経験があったので、シオモト先生の指導は入念をきわめる。まずは小型の斧を手わたされ、やわらかいスギの木から。

・節が多いものはかたいから避ける。
・節と並行に刃をいれる。
・自立できる木はよいが、自立しない木は、左手で木の下の方をもち、上から刃をコンコンコンとのめりこませてから割る。上のほうをもつとスパッと指を切るぞ。

 ひととおりできるようになると、次は巨大な斧がでてきた。スギよりかたいヒノキやクヌギを切る。自重があるから堅い木や節も切断できる。

・重い斧は足にあたると危険だから足を開いてふんばる。
・木の上ではなく、土台をたたくイメージで。
・木にあたる瞬間にギュッとにぎる。インパクトが大事。

 やってみたら、刃が木にあたらず、柄の部分にあたって手がジンジンとしびれた。

「そんなんくりかえすと柄がこわれるわ。あたる瞬間に左のわきを締めるんや」
 ……なるほど。脇を締めると、空振りをふせげる。
 素性のよい(節のない)ヒノキは焚きつけ用に細く切っておく。

 1時間ほどの作業で終了。

 次は雪が溶けた家の裏の斜面へ。
「このへんはフキがはえるから、そろそろフキノトウがでてるはずや。地面に気をつけーや」
 オレにはなかなか見つからない。
「フジー、足元! ふんでるやんか」
 ヤマネが大声をあげる。
 よく見ると、枯れ草の下に若草色のフキノトウがのぞいている。
「あっちにもあるぞ! なんでわからんのや、なさけないなぁ」
 隠岐サバイバルのアワビとりのようにヤマネは次々に見つけてふんぞりかえる。
「フキノトウもしょせんアワビとおなじや。伝説のウミンチュは保護色にはだまされんのや」

 ヤマネほどではないが、そのうち目がながれて3つほど見つけることができた。アワビとりよりははるかに簡単だった。

 昼食は車で30分ほど走って県境の山を越えて奥出雲町の「山形そば」へ。かまあげソバとワリゴは、香ばしい風味でのどごしも抜群だった。

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