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われらが海民 映画監督大重潤一郞著作集<高橋慈正編>
■港の人 250730 沖縄の久高島の信仰や暮らしを撮った「久髙オデッセイ」を10年以上前に見て感動したけれど、大重潤一郞という監督の名前は覚えていなかった。ひょんなところから「久髙オデッセイ」の助監督をした高橋慈正さん(この本の編者)と知りあ... -
進歩的だった長寿と芭蕉布のムラ 大宜味村・喜如嘉
芭蕉布を復活させたムラと岡本太郎が紹介し、長寿村としても知られる大宜味村・喜如嘉(きじょか)集落を2022年3月に訪ねた。名護市から30分ほど海沿いに北上した「道の駅おおぎみ」は「やんばるの森」のビジターセンターを併設している。地元の... -
ジンベイザメの水族館と備瀬のフクギ並木
美ら海水族館 人混みがきらいだから、有名観光施設はほぼスルーしてきた。2025年7月、名護に泊まってヤンバルを歩くつもりだったが台風が襲来した。しかたがない。「沖縄美ら海水族館」(本部町)で時間をつぶそう。 名護から水族館までは車で30... -
3年ぶりの久高島 秦氏と安徳天皇と鰹節伝説
2025年7月、ドキュメンタリー映画「久髙オデッセイ」3部作をつくった大重潤一郞監督の没後10年祭に参加するため、久高島を再訪した。【2022年の日記はこちら→https://note.com/fujiiman/n/n3d0b45b27c13】 早朝、那覇からバスに乗り、斎場... -
久髙オデッセイの第Ⅱ部「生章」<大重潤一郞監督>
■2502232008年制作比嘉康雄さんは2000年に余命宣告。その遺言として「原郷ニライカナイへ~比嘉康雄の魂」を2001年に完成させた。「比嘉さんにかわって、久高島で映画をつくっていく」と大重監督は2002年から「久髙オデッセイ」の制作をは... -
日本人の魂の原郷 沖縄久高島<比嘉康雄>
■集英社新書 202310 久高島は、隆起珊瑚礁の小島で最高標高は17.1メートルしかない。畑地には石灰岩が露出し、農耕に適していない。水は、雨水をサンゴ石灰岩が吸収し、岩のあいだからしみでる水をためた井泉(西海岸沿いに9カ所、ほかに2カ所)をつかっ... -
沖縄風テビチ汁 豚足は格安!
豚足110円! 沖縄で食べたテビチを再現できるかなあ。そもそも豚足を売ってるだろうかと、天満の肉屋「スエヒロ」に行くと、あったあった。豚の足がゴロゴロ。「110円」 そう高くない。1本400g超。5人で食べるから3本買うことに。「370円です」 えっ?... -
沖縄に広まる熊野信仰 ニライカナイと補陀落が共鳴
熊野は「死の国」、水葬の名残は今も 2015年から2年間、熊野の山と海を取材してまわった。熊野は出雲とならぶ「死の国」であり、明るく清浄だけど薄っぺらい伊勢とは正反対の存在感を感じた。 花の窟 イザナミの墓は、古事記では出雲と伯耆国の境の比... -
三枚肉の下ゆでからラフテーとジューシー
沖縄の料理教室で教わったことの復習。 豚のバラ肉を下ゆでして、ゆで汁で炊き込みご飯をつくって、下ゆでした肉の大半はラフテーにして、残りはゴーヤチャンプルーなどに使う。 三枚肉(バラ肉)が抜群においしいから、この肉を使えばすべての料理が... -
信仰の島・久高島 白馬は岩礁を走り去った
久高島は20年ほど前、岡本太郎の「沖縄文化論 忘れられた日本」で知った。「後生(ぐそう)」と呼ばれる風葬の習慣が紹介され、海岸の洞窟に置かれた棺に横たわる白骨の描写が生々しかった。 12年に一度の午年の年、島で生まれた30歳(丑年)から41歳...
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