02ルポ– category –
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能登2011~24③輪島の漁師町は過疎知らず
輪島市街をながれる河原田川の河口の西には、海士町と輪島崎町というふたつの漁師町がならび、輪島港は、石川県で最大の水揚げをほこる漁港だ。春はノドグロやハチメ(メバル)、夏はアワビやサザエ、冬はズワイガニやブリ、タラ、そして日本一の水揚げ... -
能登2011~24② 2013年の朝市
輪島市の中心街は、日本海にむかって南北にながれる河原田川の東側が河井町という中心街で、輪島塗の塗師屋が多い。西側の鳳至(ふげし)町は江戸時代は素麺で知られたが今は輪島塗関係が多い。鳳至町の北側に海士町と輪島崎町というふたつの漁師町がな... -
能登2011〜24集団脱出をえらんだ深見(輪島市門前町)
https://youtu.be/DQgr6Z7-0Z4 2024年1月1日、能登半島を震度7の地震がおそった。私は被災した輪島市に、朝日新聞輪島支局長として2011年から4年間駐在していた。今回の地震で、私が取材した多くの集落が孤立し、無人の里になった。このまま... -
中米諸国のトルティーヤ巡り
せっかくトルティーヤをつくったから、中米諸国で撮影した写真を見返してみた。 メキシコやグアテマラ、とくに都市部のものはうすくて小さい。 動画はグアテマラのサンティアゴ・アティトランのマヤの女性。2017年5月に撮影した。 石灰水でゆがいた... -
トルティーヤづくりの試行錯誤
トウモロコシのトルティーヤづくりは中米でくさるほど見てきた。 石灰を3〜5%とかした水とトウモロコシを鍋に入れて20分ほど加熱し、トウモロコシが黄色くなったら火を消してひと晩つけておく。翌日にメタテという石臼のようなもので挽いたものを... -
福島の有機の里で⑬嫁をたすけた「小さな財布」 雅子ばっぱの昔語り(下)
嫁の自立は出稼ぎから 出稼ぎしてる息子は自分の財布をもって、嫁さんも財布をもつようになったから、地位が上がったの。現金収入が得られて家の財布とは別の財布をもつようになって若い夫婦が自立していったんだ。 長野の会社でルビコン(コンデンサメ... -
福島の有機の里で⑫嫁の敵は封建主義 雅子ばっぱの昔語り(上)
旧東和町の有機農法の町づくりは青年団の仲間たちが「出稼ぎにたよらない百姓になるにはどうする?」と議論したのがはじまりだった。それ以前の東和町の暮らしはどうだったのか? 昔話の語り部をしている「雅子ばっぱ」こと紺野雅子さん(1939年生まれ... -
福島の有機の里で⑪東和の原点 桑園荒廃、市町村合併、原発事故……立ち向かった青年団OB
桑園再生へ健康食品を開発 福島の春は桃源郷のよう。桑畑は果樹園にかわりフルーツ王国に 幕末から第2次大戦がはじまるまで、生糸は日本の最大の輸出産品で、福島県は群馬県に次ぐ養蚕地帯だった。 NHKの連続テレビ小説「エール」の舞台となった川俣町... -
福島の有機の里で⑩原点は青年団 脱出稼ぎは「有機農業だっぺ」
有機農業でまちおこしをしてきた旧東和町(二本松市)にとって、福島第一原発事故による放射能汚染は致命的に思えた。だが菅野正寿さん(1958年生まれ)ら地域のリーダーたちは「耕して種をまこう」「出荷制限されたら、損害賠償を請求しよう」と耕作を... -
福島の有機の里で⑨ソーラーシェアリング 安全な電気も「収穫」する農業
大規模太陽光発電に違和感 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 福島県二本松市の二本松有機農業研究会は2012年から計6回、フィリピン・ネグロス島や東チモールの住民を支援する東京のNGOと協力して「福島百年未来塾」という勉強会をひらいた。そのなかで、農業にか...