トウモロコシのトルティーヤづくりは中米でくさるほど見てきた。
石灰を3〜5%とかした水とトウモロコシを鍋に入れて20分ほど加熱し、トウモロコシが黄色くなったら火を消してひと晩つけておく。翌日にメタテという石臼のようなもので挽いたものを両手でペンペンとはたいて円盤状にして鉄板の上で焼く。
こうした石灰などのアルカリにさらす「ニシュタマリゼーション」によって粘りがでる。
その処理をすませた「マサ」と呼ばれる粉を入手すれば、水を加えて練るだけでよいらしいけど、わざわざ通販で買うのはめんどうくさい。
アメ横の中華食材店で入手したトウモロコシ粉をつかってみることにした。
まず水で練って焼いたら、味はよいけどボロボロで、二つ折りにしたら割れてしまう。
解決策をさがしてみつけたクックパッドのレシピも「マサ」をつかうのだけど、ためしに中国産のトウモロコシ粉でやってみた。
▽材料(6枚分)
・とうもろこし粉 100g
・強力粉 50g
・塩 4g
・オリーブオイル 小さじ2(10g)
・熱湯 110㏄
①材料を混ぜて、熱湯を少しずつ注いでこねてひとつにまとめる。
②ラップでくるんでひと晩冷蔵庫で寝かせる。
③3小さなピンポン玉大に6等分し、麺棒でうすくのばす。重い辞書などでつぶすだけでもよいかも。
④フライパンに油をひかず、中火で焦がさないよう、表面に膨らみが出るように両面を焼く。
⑤焼けたら、水分が抜けないよう、布で包むなどして保温する。
これでなんとかタコスにつかえるトルティーヤになった。でも、ふっくらしておらず、柔軟性に欠ける。
★もうひとつ、卵をつかって粘りを出すというレシピがあった。
邪道だけど、今度やってみよう。
▽材料 (6枚分)
・とうもろこし粉 60g
・水 1カップ
・卵 2個
・塩 少々
①ボウルにとうもろこし粉と水を入れてよく混ぜる。レンジ600Wで1分加熱。(熱湯で混ぜればよい?)
②ボウルの生地に卵を入れてよく混ぜる。
③6つにわけた生地を、大皿にラップを張た上にそれぞれ丸く広げる。
④レンジ600Wで3分加熱して冷ましたら完成。
【中米で撮影したトルティーヤの写真はこちらにアップしました】