関東– tag –
-
01旅行記
川崎と青山と渋谷の岡本太郎
小田急線の向ヶ丘遊園駅でおりて徒歩30分、首都圏のまんなかの広大な生田緑地に岡本太郎の美術館がある(500円)。 訪ねた日の常設展のテーマは「目もあやなオバケ王国 岡本太郎のオバケ論」。 常設展の冒頭は、漫画家だった父の一平と、歌人で... -
01旅行記
大宮盆栽村の精神性と先進性202404
埼玉でそだったから、小学校の郷土学習本で「盆栽村」を見た記憶があったが、辛気くさい盆栽には興味のかけらもわかなかった。 でも2020年の四国遍路の途中で香川県高松市の鬼無という、松の盆栽の8割を産出している集落を歩いたとき、大宮の「盆... -
02ルポ
6つの墓がある田中正造は聖人? 義人? 戦後になって見えた実像とは?
ぼくが田中正造を知ったのは小学6年の国語教科書だった。 教育出版と光村図書が1977年に彼の伝記を採用したからだ。 教科書の田中正造は、被害民のために奔走し、死を覚悟して天皇に直訴した「悲劇の義人」だった。 6カ所に墓がある「聖人」 正造... -
02ルポ
足尾銅山 鉱毒で消えた2つの村と田中正造のたたかい
はげ山のグランドキャニオン 足尾環境学習センター所蔵 中学生だった1980年ごろ、家族旅行で足尾町(栃木県日光市)をおとずれた。群馬県桐生市から渡良瀬川の谷をさかのぼると、樹木が1本もないはげ山がつらなっている。谷底の渓流はすきとおっているが... -
01旅行記
高群逸枝はシャーマン、「森の家」は祭祀場
死を身近にかんじて巡礼した24歳の女教師 遍路無縁墓地=愛媛県今治市 2004年に四国の遍路道を歩きながら「娘巡礼記」を読んだ。 婚約者とほかの男性との三角関係になやむ熊本の24歳の女教師が、職をなげうって四国巡礼にでる。好奇の目にさらされ、観... -
本と映画と博物館
通史・足尾鉱毒事件1877〜1984<東海林吉郎・菅井益郎>
■世織書房20230801 田中正造記念館のスタッフに「足尾銅山鉱毒の全体像を知るのにおすすめ」といわれて購入した。1984年出版だが東日本大震災後の2014年に復刊した。 足尾銅山の開発は1610年ごろはじまり、銅の5分の4は幕府御用、残りはオランダに輸出さ... -
01旅行記
氷川神社は出雲系の水神? 明治に破壊された姿を氏子がとりもどす
3座の神様をまつり3人の神主家をもつ神社 さいたま市の実家の近所、ぼくらの遊び場だった氷川神社は、平安時代の811年創建とされ、室町時代から現代にいたるまで「石井家」が神主を世襲している。「氷川神社」は、埼玉と東京を中心に約250社(280社とい... -
01旅行記
江戸期の人工河川・鴨川(さいたま市)の桜並木と水門の記憶
どぶ川に巨大な水死体 さいたま市の実家ちかくの鴨川べりには春、桜がさきみだれる。花びらがぼたん雪のようにまうなか小学校にかよった。花がちって葉がしげると、白い毛をまとったアメリカシロヒトリが大量に発生した。 夏になると、ウシガエルがモー...
1