03京都ボヘミアン物語– category –
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03京都ボヘミアン物語
京都ボヘミアン物語⑮師走の都にミイラ男
学祭の「11月祭」がおわると京大北部構内の銀杏並木は真っ黄色にそまる。はらりはらりと落ちる葉に憂いをふかめ、春からのばかばかしくも騒々しい日々から身をひいて、ひとり静かに図書館でページをめくる……。 なんて殊勝なことになるわけがないのであ... -
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京都ボヘミアン物語⑭幻の映画「イーガー皇帝の逆襲」
各自の下宿のライトをもちよって照明に ボヘミアンの対立軸 夏がすぎ、秋が深まると「11月祭」にむけての準備がはじまる。 1985年は前年につづいて映画を制作することになった。タイトルは「つむじまがりぶる~す」。 当時人気の高級クーペのトヨタ「... -
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京都ボヘミアン物語⑬主食はパンの耳、ふるまい料理は白菜シーチキン鍋
冷蔵庫で服やタオルを冷やす 四畳半の下宿 後ろの布はチベットで買った バブル前夜の好景気で、ワンルームマンションが増えていたけど、ボヘミアンのメンバーはほとんどが昔ながらの下宿だった。 ぼくの毎月の収入は親からの仕送り2万円と奨学金2万70... -
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京都ボヘミアン物語⑫サバイバル㊦開き直った脱走犯
マムシの恐怖、1回生4人の決意 サバイバル3日目。木こりの小屋から文覚窟の岬にむかう途中の川沿いにマムシがあらわれた。 大騒ぎのナタでしとめ、蒲焼きにしてたべた。 マムシの出現にタケダとシモザキ、トダ、シオモトの4人の1回生は青ざめた。 そ... -
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京都ボヘミアン物語⑪サバイバル㊥丁稚は「伝説の海人」へ、カリスマ隊長は奴隷に
隠岐・島前の西ノ島の文覚窟 京都からヒッチハイクで島根県美保関町(2005年から松江市)の七類港へ。そこからフェリーで2時間半かけて隠岐・島前の西ノ島にある浦郷港におりた。漁船をチャーターして、焼火山(452メートル)のすぐ下の入り江にむかった... -
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京都ボヘミアン物語⑩サバイバル㊤みそをめぐる10時間論争
「最低限の食料」で路線対立が浮き彫り ボヘミアンの最大のイベントは8月のサバイバルだ。前年の最初のサバイバルは鹿児島だった。2回目はどうするか? 6月中旬、場所の選定からはじまる。 標高300メートルをこえる山があれば、その谷には水があるはず... -
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京都ボヘミアン物語⑨「婚前交渉は許さん」正義の男はあっさり転向
曼殊院前にあったセージの下宿 会話ができないのは中身がないからや 入学してボヘミアンにはいった直後、真如堂の境内のうすぐらい下宿にすむ2回生のツルから「読書会をやれへん?」とさそわれた。ぼくは世界の人間を幸せにする小説家になろうと本気でお... -
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京都ボヘミアン物語⑧バブル前夜、もてないくんの壁はチークタイム
「中2でファーストキス」計画 小学6年のとき、畑正憲の「ムツゴロウの無人島記」や「ムツゴロウの動物王国」に夢中になった。中学生になると「ムツゴロウの青春記」「結婚記」をよんだ。 ムツゴロウさんは中学2年のとき、のちに奧さんになる人とつきあ... -
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京都ボヘミアン物語⑦必須スキルはヒッチハイク
所持金めぐり5時間論争 当時のボヘミアンは女人禁制だったが、それ以外は入会資格の制限はない。ただし、これができなればボヘミアンをつづけられない、という必須スキルがあった。 ヒッチハイクだ。 道端で親指をたて、車にのせてもらうあの技術だ。... -
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京都ボヘミアン物語⑥ティッシュがころがる霊界の入口
「大文字キャンプ」はあとでふりかえっても異様なもりあがりだった。 たき火の真っ赤な火をみていると、ついつい本音をもらしてしまう。ときに涙をながしながら悩みや不安を吐露してしまう。酒に酔って、肩をくみ、歌をうたって、また酒をあおり、そして...