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福島有機
福島の有機の里で⑬嫁をたすけた「小さな財布」 雅子ばっぱの昔語り(下)
嫁の自立は出稼ぎから 出稼ぎしてる息子は自分の財布をもって、嫁さんも財布をもつようになったから、地位が上がったの。現金収入が得られて家の財布とは別の財布をもつようになって若い夫婦が自立していったんだ。 長野の会社でルビコン(コンデンサメ... -
福島有機
福島の有機の里で⑫嫁の敵は封建主義 雅子ばっぱの昔語り(上)
旧東和町の有機農法の町づくりは青年団の仲間たちが「出稼ぎにたよらない百姓になるにはどうする?」と議論したのがはじまりだった。それ以前の東和町の暮らしはどうだったのか? 昔話の語り部をしている「雅子ばっぱ」こと紺野雅子さん(1939年生まれ... -
福島有機
福島の有機の里で⑪東和の原点 桑園荒廃、市町村合併、原発事故……立ち向かった青年団OB
桑園再生へ健康食品を開発 福島の春は桃源郷のよう。桑畑は果樹園にかわりフルーツ王国に 幕末から第2次大戦がはじまるまで、生糸は日本の最大の輸出産品で、福島県は群馬県に次ぐ養蚕地帯だった。 NHKの連続テレビ小説「エール」の舞台となった川俣町... -
福島有機
福島の有機の里で⑩原点は青年団 脱出稼ぎは「有機農業だっぺ」
有機農業でまちおこしをしてきた旧東和町(二本松市)にとって、福島第一原発事故による放射能汚染は致命的に思えた。だが菅野正寿さん(1958年生まれ)ら地域のリーダーたちは「耕して種をまこう」「出荷制限されたら、損害賠償を請求しよう」と耕作を... -
福島有機
福島の有機の里で⑨ソーラーシェアリング 安全な電気も「収穫」する農業
大規模太陽光発電に違和感 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 福島県二本松市の二本松有機農業研究会は2012年から計6回、フィリピン・ネグロス島や東チモールの住民を支援する東京のNGOと協力して「福島百年未来塾」という勉強会をひらいた。そのなかで、農業にか... -
本と映画と博物館
山に生きる 福島・阿武隈 シイタケと原木と芽吹きと<鈴木久美子・本橋成一>
東京新聞の女性記者が、阿武隈山地の里山の人々と、稀有な写真家の導きで成長する物語だ。 舞台は福島県の阿武隈山地にある旧都路村(2005年から田村市)。 都路は、全国でも有数のシイタケ原木の産地だった。「シイタケを栽培するための原木の一大生... -
01旅行記
喜多方の蔵とラーメンと素掘り水路+大内宿
蔵の町をまもった写真店主 2021年5月、二本松市の有機農家の取材のついでに36年ぶりに喜多方を訪ねた。 「あづま旅館」(素泊まり5500円)に荷をおろし、まちを歩くと、土蔵の多さにおどろく。 酒蔵はもちろん、新聞販売店も飲食店もふつうの店も土蔵... -
01旅行記
三陸へ④日本一のサメとカジキ 奇跡の一本松
日本一サメやメカジキがあがる魚市場 JR気仙沼駅から徒歩15分ほどの中心街「魚町」は、ちらほらと居酒屋がある程度だが、海沿いの堤防上にはおしゃれなカフェやFMラジオの放送局がならんでいる。 漁港は、近海の小型漁船から遠洋に行く大型漁船までず... -
01旅行記
三陸へ②津波の犠牲者最多の石巻市、門脇小は火災で破壊
津波と火災におそわれた校舎小 役だった避難訓練 松島から北上して石巻市にはいると、だだっぴろい平地に新しい住宅が無秩序に蚕食するようにひろがっている。太平洋から700メートルほどの山際に震災遺構の門脇小がある。震災前は、海までびっしりと町... -
01旅行記
三陸へ①岩窟に石仏 松島の雄島は中世の霊場 津波被害が最小だったのはなぜ
福島は津波と原発事故におそわれた。原発事故がなくて津波の襲来をうけた地域となにがちがうのだろう? 宮城と三陸の海岸をたどってみることにした。まずは名勝の松島をめざした。 福島市から1時間も走ると宮城県にはいる。仙台を高速道路で迂回して...