fujiman– Author –
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能登2011〜24
能登2011~24④焼け野原の輪島朝市
行きつけの漆器店も食堂も焼失 五島屋 2月11日、車で輪島市河井町の中心街にはいると7階建ての「五島屋」のビルが横倒しになっていた。隣の居酒屋「わじまんま」が下敷きになり、経営者の妻と娘が亡くなったという。何度かかよった居酒屋だった。 ... -
能登2011〜24
能登2011~24③輪島の漁師町は過疎知らず
輪島市街をながれる河原田川の河口の西には、海士町と輪島崎町というふたつの漁師町がならび、輪島港は、石川県で最大の水揚げをほこる漁港だ。春はノドグロやハチメ(メバル)、夏はアワビやサザエ、冬はズワイガニやブリ、タラ、そして日本一の水揚げ... -
能登2011〜24
能登2011~24② 2013年の朝市
輪島市の中心街は、日本海にむかって南北にながれる河原田川の東側が河井町という中心街で、輪島塗の塗師屋が多い。西側の鳳至(ふげし)町は江戸時代は素麺で知られたが今は輪島塗関係が多い。鳳至町の北側に海士町と輪島崎町というふたつの漁師町がな... -
能登2011〜24
能登2011〜24集団脱出をえらんだ深見(輪島市門前町)
https://youtu.be/DQgr6Z7-0Z4 2024年1月1日、能登半島を震度7の地震がおそった。私は被災した輪島市に、朝日新聞輪島支局長として2011年から4年間駐在していた。今回の地震で、私が取材した多くの集落が孤立し、無人の里になった。このまま... -
本と映画と博物館
学ぶことを学ぶ<里見実>
■太郎次郎社20231226 テーラーシステムとフォード・システムの特徴は、労働過程における「構想と実行の分離」にある。働く者の「構想する」権利を拒むことによって、巨大な生産力を実現してきた。それによって、生き甲斐と自己実現につながっていたはずの... -
本と映画と博物館
まちで生きる、まちが変わる つくば自立生活センターほにゃらの挑戦<柴田大輔>
■夕書房 20240221 たんなる「障害者福祉の本」ではない。自立生活に挑む障害者と、地域住民と、地域社会のダイナミックで感動的な成長物語だ。 かつて重度障害者は「就学免除」という名目で学校に通う権利を奪われていた。養護学校に行けるようになっ... -
中南米
中米諸国のトルティーヤ巡り
せっかくトルティーヤをつくったから、中米諸国で撮影した写真を見返してみた。 メキシコやグアテマラ、とくに都市部のものはうすくて小さい。 動画はグアテマラのサンティアゴ・アティトランのマヤの女性。2017年5月に撮影した。 石灰水でゆがいた... -
中南米
トルティーヤづくりの試行錯誤
トウモロコシのトルティーヤづくりは中米でくさるほど見てきた。 石灰を3〜5%とかした水とトウモロコシを鍋に入れて20分ほど加熱し、トウモロコシが黄色くなったら火を消してひと晩つけておく。翌日にメタテという石臼のようなもので挽いたものを... -
本と映画と博物館
民俗知は可能か<赤坂憲雄>
■春秋社 20231119 民俗学には興味があるけど、それが今に生きる知恵としてどういう形で生かせるのか、と疑問に思ってきた。この題名を見たら、買うしかなかった。つい最近亡くなった石牟礼道子から、日本の民俗学の原点である柳田国男まで、さかのぼって... -
本と映画と博物館
神とヒトがおなじ地平にいるヒンドゥーの魅力−−特別展「交感する神と人」ヒンドゥー神像の世界
ヒンドゥー教は「カースト」と直結して、厳格な身分制度をささえた宗教というイメージだ。 大学時代にインドをおとずれたときは、その「異界」ぶりに圧倒され、興奮と緊張の旅だった。でも短期間の滞在ではヒンドゥーの「差別」のイメージはぬぐえなか...