fujiman– Author –
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この町に住んでみた
飛騨高山に1週間住んでみた②天平以来の匠の技
イタイイタイ病の神通川上流 JR高山駅から東へ600メートルあるくと南から北へ宮川がながれている。 この川をくだると神通川になって富山湾にそそぐ。神岡鉱山(2001年採掘中止)で亜鉛を採掘する際にでるカドミウムをふくむ排水が下流の水田に蓄積し、... -
この町に住んでみた
飛騨高山に1週間住んでみた①ブランド牛と高山ラーメン
飛騨牛串焼きは超ミニサイズ なによりめだつのが「飛騨牛」の看板やのぼりだ。メニューをみると「ステーキ7000円」「すき焼きセット5000円」……。そんな店があっちもこっちも。いったいだれがたべるんだ? 居酒屋で飛騨牛串焼き(2本で800円)を注文して... -
04旅の料理
万願寺とうがらし バター炒めと白和え
白和え 高山の朝市で買った肉厚の万願寺とうがらし。12本で100円! 味が濃くて美味しい。▽材料・豆腐 1丁・万願寺とうがらし 10本・ごま 大さじ2・砂糖 大さじ1・醤油 大さじ1・塩 ひとつまみ ▽作り方①万願寺とうがらしは沸騰した湯でさっとゆで... -
04旅の料理
芋づるふくめ煮
高山の朝市のあちこちで芋づるを売っている。 サツマイモの葉と「つる」の間の葉柄の部分だ。 先端側から筋をとるのが普通だが、「この品種はやわらかいからとらなくていいよ」といわれた。 ネットのレシピではだし汁でにこむが、だし汁は手元にない... -
03京都ボヘミアン物語
京都ボヘミアン物語㉗ママがオトコになった日【付録】
世界1周の前哨戦 1987年、3回生の夏にチベットやインドを旅したとしるしていて、ふとおもいだした。 3回生になってみえない壁にぶちあたっていたぼくは「世界1周」を漠然とかんがえはじめていた。 法学部生だったセージは、周囲の連中が猫も杓子も弁護... -
福島有機
福島の有機の里で⑥放射能に負けない人参ジュース
小豆を干す秋 安達太良山の乳首のかたちの頂上が澄み切った空にくっきりそびえ、白い雲が左から右に流れていく。 11月はじめ、二本松市の阿武隈川沿いにある大内信一さんと督さんの畑を訪ねると、真夏に汗だくで草抜きをした小豆は刈りとられ、ビニール... -
01旅行記
諏訪大社のわきに鎮座する岡本太郎絶賛の石仏
出雲系だが、自然信仰が色濃くのこる 夕方、下諏訪駅に下車して、諏訪大社下社を参拝した。 諏訪大社は、諏訪湖の南にある上社の本宮と前宮、湖の北側にある下社の春宮と秋宮の2社4宮で構成されている。 祭神は、出雲大社にまつられている大国主命(... -
01旅行記
丸石は縄文信仰のなごり? 熊野・四国・コスタリカ・山梨の備忘録
熊野の森にころがるこけ蒸した「大地の卵」 熊野古道中辺路の「雲取越え」(和歌山県)は、那智の滝のある那智大社から2日間かけて山の尾根をたどって本宮大社にむかう山道だ。江戸時代には、伊勢参りのあとに西国三十三所を歩く巡礼が、那智大社の隣の西... -
01旅行記
氷川神社は出雲系の水神? 明治に破壊された姿を氏子がとりもどす
3座の神様をまつり3人の神主家をもつ神社 さいたま市の実家の近所、ぼくらの遊び場だった氷川神社は、平安時代の811年創建とされ、室町時代から現代にいたるまで「石井家」が神主を世襲している。「氷川神社」は、埼玉と東京を中心に約250社(280社とい... -
01旅行記
江戸期の人工河川・鴨川(さいたま市)の桜並木と水門の記憶
どぶ川に巨大な水死体 さいたま市の実家ちかくの鴨川べりには春、桜がさきみだれる。花びらがぼたん雪のようにまうなか小学校にかよった。花がちって葉がしげると、白い毛をまとったアメリカシロヒトリが大量に発生した。 夏になると、ウシガエルがモー...